「早く削除したいけどどうすればいい?」
Googleマップの口コミを重視してお店を選ぶというユーザは多くいます。
そのため、悪質な口コミは、商売に悪影響を及ぼす可能性があります。
Googleの悪質な口コミを削除する方法をアディーレの弁護士が解説します。
今回の記事でわかること
- Googleの口コミを自分で削除する方法
- Googleの口コミ削除の注意点
- Googleの口コミ削除を弁護士に依頼するメリット
関西大学、及び甲南大学法科大学院卒。アディーレ入所後、家事事件部門にて慰謝料請求事件を担当。その後、自身のIT分野における知見を活かし、投稿記事削除、発信者情報開示事件など「インターネット上の誹謗中傷事件」をメインに、依頼者様のお気持ちに寄り添う精神をモットーとして、日々業務に従事している。東京弁護士会所属。

Googleの口コミを自分で削除する方法
「Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)」のオーナー権限(管理者権限)を持っているどうかによって、Googleの口コミを削除する方法は異なります。

削除方法1:Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)で削除依頼
「Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)」の「オーナー権限」または「管理者権限」をお持ちの方は、Googleビジネスプロフィールにログインして、口コミの削除をGoogleに依頼しましょう。
Googleの口コミを削除する方法は、さらに次の2つに分かれます。
(1)選択肢をクリックするだけの方法
(2)詳細な理由を書く方法
後でご説明する通り、「詳細な理由を書く方法」の方が、基本的に削除の成功率は高くなります。
参考:Google ビジネス プロフィールからクチコミを削除する方法・Googleビジネスプロフィールヘルプ|Google
<選択肢をクリックするだけの方法>
まずは、「https://www.google.com/intl/ja_jp/business/ 」から、Googleビジネスプロフィールにログインしてください。
ログインすると、Googleビジネスプロフィールマネージャーの画面になります。

▲上記画面の (1)「クチコミ」をクリックすると、右の方に口コミが出てきます。その口コミの中から、削除依頼したい口コミを探します。
▲そして、削除依頼したい口コミの右上にある (2)「縦三点リーダ―」をクリックします。
▲すると出てくる (3)「不適切なクチコミとして報告」をクリックしてください。

▲次に、上記の「このクチコミを報告する理由」画面の中から、あてはまる理由(「冒とく」など)をクリックします。
▲すると、「送信」というボタンが出てきますので、それをクリックすれば削除依頼は完了です。
なお、どのGoogleビジネスプロフィールのログイン画面から入っても、多少画面が違うだけで、削除依頼の流れは同じです(「不適切な口コミとして報告」に当たる箇所が、「レビューを報告」という表示になっていたりします)。
ここまでご説明した方法は一見簡単に見えますが、「どの理由を選んだらいいのか分かりにくい」という難しさがあります。
さらに、この方法では、詳しい事情を書くことができません。
実は、Googleは、「リクエストをより素早く審査し成功率を高めるには詳細情報を提供してください」と明言しています。
そのため、Googleの口コミ削除の成功率を上げたい方は、次にご紹介する「詳細な理由を書く方法」で削除依頼した方がよいでしょう。
参考:法的な理由でコンテンツを報告する|Legalヘルプ(Google)
<詳細な理由を書く方法>
この方法の場合も、「このクチコミを報告する理由」という画面を出すところまでは手順は同じです。
▼「このクチコミを報告する理由」の画面を一番下までスクロールしてください。

▲上記画面の「法的事項に関するヘルプ」をクリックします。
▼すると、「Google上のコンテンツを報告」という画面になります。

▲※上記画面で「ポリシー上」という言葉が出てきますが、Googleのポリシーについては後述します。
▲(1)(2)右上にある「えんぴつマーク」をクリックして画面を開き、あてはまるものを選択していきましょう。
▲そして(3)では、「コンテンツを報告する法律上の理由」を選択してください。
▼そうすると更に(4)(5)と選択する項目が追加されていきます。

▲例えば「この口コミは名誉棄損だ!」と考える場合には、通常は上記画面のような選択をします。
(4)コンテンツを報告する理由を選択してください➡「その他の法的な問題」を選択
(5)コンテンツを報告する理由を選択してください➡「名誉毀損」を選択

▲そして、最後に出てくる「リクエストを作成」をクリックしてください。
▼すると、次に、「法律に基づく削除に関する問題を報告する」という画面が出てきますので、フォームに必要事項を入力していきます。

▲この画面で一番難しいのは、上記(1)の「上記のURLのコンテンツが違法であるとお考えの理由について~」の箇所です。
ここでは、なぜこの口コミが違法(ポリシー違反)であると考えるのか、法律(ポリシー)に照らし説得的に書く必要があります。
この書き方を失敗すると、口コミの削除の成功率を下げてしまう危険性がありますので注意しましょう。
▲次に、上記(2)の「具体的な説明として、上記の各URLからご自身の権利を侵害していると思われる~」の部分には、違法性(ポリシー違反)があると考える口コミを切り取って、貼り付けます。
▲必要箇所に全て入力したら、一番下にある「送信」をクリックすれば、削除依頼は完了です。

詳細な理由を書く方法の場合、専門的知識が必要です。
自分でGoogleに削除依頼をすることに不安を感じた方は、まずは、Googleの口コミ削除に詳しい弁護士に相談してみましょう。

削除方法2:Googleマップで削除依頼
Googleビジネスプロフィールのオーナー権限(管理者権限)がなくとも、「Googleマップ」から削除依頼をすることもできます。

▲上記画面の(1)「縦三点リーダ」をクリックします。
▲次に、上記画面の(2)「違反コンテンツを報告」をクリックします。
※ここから先の手順は「削除方法2と3」は共通となりますので、削除方法3の「◆こちらからは削除方法2と3の削除手順は同じです」へお進みください。
削除方法3:Google検索で削除依頼
Googleビジネスプロフィールのオーナー権限(管理者権限)がなくとも、「Google検索」から削除依頼をすることもできます。

▲Google検索画面で検索

▲上記画面の(1)「縦三点リーダ」をクリックします。
▲次に、上記画面の(2)「レビューを報告」をクリックします。
◆こちらからは削除方法2と3の削除手順は同じです

▲「口コミを報告」という画面にうつり、「関連性のないコンテンツ」「スパム」などの選択肢がでてきます。
▲次に、上記の画面の中から、あてはまる理由(「冒涜的な表現」など)をクリックします。
▲すると、「送信」というボタンが出てきますので、それをクリックすれば削除依頼は完了です。
<詳細な理由を書く方法>

▲「口コミを報告」の画面を一番下までスクロールしてください。「法的な問題を報告する」と出てきますので、クリック。
▼すると、「Google上のコンテンツを報告」という画面になります。

▲※上記画面で「ポリシー上」という言葉が出てきますが、Googleのポリシーについては後述します。
▲(1)(2)の右上にある「えんぴつマーク」をクリックして画面を開き、あてはまるものを選択していきましょう。
▲そして(3)では、「コンテンツを報告する法律上の理由」を選択してください。
▼そうすると更に(4)(5)と選択する項目が追加されていきます。

▲例えば「この口コミは名誉棄損だ!」と考える場合には、通常は上記画面のような選択をします。
(4)コンテンツを報告する理由を選択してください➡「その他の法的な問題」を選択
(5)コンテンツを報告する理由を選択してください➡「名誉毀損」を選択

▲そして、最後に出てくる「リクエストを作成」をクリックしてください。
▼すると、次に、「法律に基づく削除に関する問題を報告する」という画面が出てきますので、フォームに必要事項を入力していきます。

▲この画面で一番難しいのは、上記(1)の「上記のURLのコンテンツが違法であるとお考えの理由について~」の箇所です。
ここでは、なぜこの口コミが違法(ポリシー違反)であると考えるのか、法律(ポリシー)に照らし説得的に書く必要があります。
この書き方を失敗すると、口コミの削除の成功率を下げてしまう危険性がありますので注意しましょう。
▲次に、上記(2)の「具体的な説明として、上記の各 URL から、ご自身の権利を侵害していると思われる~」部分には、違法性(ポリシー違反)があると考える口コミを切り取って、貼り付けます。
▲必要箇所に全て入力したら、一番下にある「送信」をクリックすれば、削除依頼は完了です。
詳細な理由を書く方が、Googleの口コミを削除できる成功率は高まりますが、専門的知識が必要です。
自分でGoogleに削除依頼をすることに不安を感じた方は、まずは、Googleの口コミ削除に詳しい弁護士に相談してみましょう。
Googleが任意に削除するのは「ポリシー違反」の口コミのみ
Googleが口コミを任意に削除(※)してくれるのは、Googleが定める「ポリシー違反」のある口コミだけです。
(※)任意の削除ができない場合、裁判をして削除する方法もあります。
【Googleのポリシー違反となる口コミの例】
- ハラスメントとなる口コミ
- ヘイトスピーチを内容とする口コミ
- 不適切な口コミ(非倫理的な内容など)
- 個人情報を記載した口コミ
- 実体験に基づかない口コミ(競合他社がこのような口コミをする場合があります)
- なりすましによる口コミ
- 虚偽の口コミや、誤解を招く口コミ、人を欺く口コミ
- 一定のわいせつ、冒とく的、性的な口コミ
- 暴力的・残虐的な口コミ
- 違法な内容を記載した口コミ
- 宣伝や営利目的の口コミ
- スパムに当たる口コミ(同じ口コミを何度も投稿している場合など)
- 関連性のない口コミ(一般的・社会的・政治的な論評など)
参考:禁止および制限されているコンテンツ ・マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー・ヘルプ|Google
Googleで削除できる口コミの例(任意削除の場合)
- 治療した歯がすべてすぐ虫歯になりましたが、何もしてくれませんでした。
- A社は詐欺会社です。社長のBの逮捕にご協力をお願いします。
- ここでバイトしてたけど、給料○か月分一切貰えてません。
このように、商品・サービスの品質に重大な欠陥があったり、違法行為があったりするかのように記載した口コミは、比較的削除されやすいです。
Googleで削除できない口コミの例(任意削除の場合)
- 最悪。接客態度が良くありませんでした。二度と行きません。
- 人が居付かないからバイトを常に募集中のようです。
- 不衛生で残念な印象を受けました。
- ★の評価しか記載されていないもの
具体的事実が書かれていなかったり、単に意見を述べただけの口コミは削除されにくいです。
ただし、意見だけの口コミであっても、その口コミに当てはまる人物がいないことを証明できれば削除が認められる可能性があります。
Googleの口コミの削除をする際の注意点
注意点1:Googleのポリシーをきちんと理解できていないと、削除に失敗する危険性が上がる
ここまで、Googleがポリシー違反と判断する基準についてご説明しました。しかし、「実際に消したい口コミが、どのポリシーにどのように違反するのかよく分からない」という方も多いです。
先ほどもご説明した通り、「詳細な理由を記載する方法」で削除依頼する場合、口コミのどの部分が、どのようなポリシーに違反しているのか、具体的かつ説得的に書く必要があります。
ところが、Googleのポリシーをきちんと理解できていないと、口コミを削除したい理由を説得的に書くことができず、口コミ削除の失敗確率を高めてしまう危険性があります。
注意点2:自分でやると、余計な時間がかかる危険も
自分で、Googleの口コミ削除をする場合、本来は他の仕事に回せたはずの時間を、口コミ削除のための勉強に費やさなければなりません。
また、口コミ削除依頼をGoogleにしてから、削除の可否が分かるまでに数日~数週間ほどはかかると考えた方がいいです(Googleから回答すらないこともあります)。
そうしますと、自分でGoogleに削除依頼したものの、削除の理由がうまく書けずに削除に失敗すると、「Googleの口コミ削除の勉強にかかった時間+削除依頼してから数日~数週間」をロスすることになります。
このロスした時間分、悪質な口コミが長く残り続けることになるわけですから、経営への悪影響が長引く可能性があります。
Googleの口コミ削除を弁護士に依頼するメリット
「自分でGoogleの口コミ削除を成功させる自信がない」という方は、弁護士への相談がお勧めです。
弁護士にGoogleの口コミ削除を依頼すると、削除の成功率が上がる可能性があります。
弁護士だと削除の成功率が上がる
Googleの口コミに詳しい弁護士であれば、Googleのポリシーについて熟知していますので、より説得的な理由を記載することができます。
また、Googleが任意の削除に応じてくれなかった場合でも、弁護士は、裁判(仮処分)でGoogleに削除請求をすることができます。
さらに、投稿者が特定できれば、弁護士は、投稿者本人に削除請求をすることもできます(投稿者が誰か知るための裁判上の手続きもあります)。
このように、弁護士に依頼することで、Googleの口コミ削除の成功率を高めることができます。
もちろん、口コミが抽象的なものであったりすると、弁護士がやっても口コミを削除できない場合もありますが、Googleの口コミ削除に詳しい弁護士の場合、初めのご相談時に口コミが削除できそうか、見通しをご説明します。
削除の可能性が低いという説明を受けた場合は、悪質な口コミに対し丁寧に返信する、他の良い口コミの数が増えるように施策を練るなど、他の方向性に切り替えをすることになります。
素早く他の方向性に切り替えをすることができる、という点でも弁護士に相談するメリットがあります。
なお、仮処分も投稿者本人への削除請求も、自分でできなくはありませんが、高い専門性や経験が必要なため、自分でやるのは困難なことが多いです(投稿者本人への削除請求は、さらなる炎上リスクもありますので、アプローチの仕方に注意が必要です)。
弁護士でない削除代行業者に注意!
さて、弁護士でない削除代行業者も、Googleの口コミ削除の依頼を受けています。専門家だったら弁護士でなくてもいいかな、と思う方もいるかもしれませんが、「削除代行業者には違法な業者がいる」ということを頭にいれておきましょう。
というのも、弁護士法72条において、弁護士以外のものが、報酬をもらって交渉などの法律事務をすることは禁止されています。
この点、弁護士でない者が行う記事の削除代行は違法(弁護士法72条違反)、という裁判例があります(東京地方裁判所判決平成28年(ワ)第299号 )。
※なお、この裁判例の事例では、約4カ月間経っても依頼した記事は削除されませんでしたが、その点の損害賠償請求は認められていません。
違法な削除代行業者の場合、「きちんとGoogleに口コミ削除依頼をしてくれる」と安易に信用するのは危険です。
法を守っていないのですから、あなたとの約束も守らない可能性があります。
さらに、削除代行業者が、Googleのポリシーに違反する方法で口コミを削除してしまった場合、依頼をした事業主の方のGoogleアカウントが停止してしまう危険性もないとはいえません。
例えば、Googleのポリシーには次のようなものがあります。
否定的なクチコミの投稿を妨げたり禁止したりする行為
肯定的なクチコミを顧客から募ったりする行為
削除代行業者の中には、Googleの口コミ削除だけではなく、「悪い口コミが書かれないようにし、良い口コミが増えるようにする」ことを目標にしたサービスもセットにしていることもあります。
このようなサービスがすべてGoogleのポリシー違反にあたるというわけではないものの、サービスの内容がGoogleのポリシー違反に当たっていないか十分に注意しましょう。
参考:禁止および制限されているコンテンツ ・マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー・ヘルプ|Google

アディーレ法律事務所では安心してご依頼いただくために、アディーレ独自の「損はさせない保証」を行っております。
すなわち、ご依頼いただいたGoogleの口コミを削除できなかった場合、お支払いいただいた弁護士費用は、原則として全額返金いたします。
アディーレ独自の「損はさせない保証」
【まとめ】Googleの口コミ削除は、実績あるアディーレに相談を
今回の記事をまとめますと、次の通りです。
Googleの口コミ削除依頼の方法
(1)Googleビジネスプロフィールのオーナー権限(管理者権限)がある方
⇒Googleビジネスプロフィールにログインする方法で、Googleの口コミ削除の依頼
(2)Googleビジネスプロフィールのオーナー権限(管理者権限)のない方
⇒GoogleマップやGoogle検索の表示からGoogleの口コミ削除の依頼
いずれの方法の場合でも、「選択肢をクリックするだけの方法」「詳細な理由を記載する方法」の2種類がありますが、Googleの口コミ削除の成功率を高めたいのであれば「詳細な理由を記載する方法」で削除依頼をするのがお勧め。
- 「詳細な理由を記載する方法」の場合、Googleのポリシーや法律について専門的な知識が必要。
書き方を失敗してしまうとかえって成功率が下がることにもなるため、Googleの口コミ削除に詳しい弁護士に相談するとよい。
- 弁護士でない削除代行業者もいるが、違法な削除代行業者に依頼してしまうと、トラブルに巻き込まれるおそれもあるので注意が必要。
アディーレ法律事務所はGoogleの口コミ削除に実績があり、様々な口コミ削除のご相談を承っております。
アディーレ法律事務所でご相談を承っている事業者の方の例
- 医療関係(病院、歯科医院、美容クリニックなど)
- 飲食関係(レストラン、カフェ、居酒屋など)
- 教育関係(私立学校、学習塾など)
- エステサロン・スポーツクラブなど
- Googleの口コミ削除を希望するその他の事業者様
「ここのお店、口コミが悪いし行くのやめよう。」
お店を探すときに、Googleの口コミを重要視する人は多いです。
影響を最小限に抑えるためにも、早めの対策が大切です。
Googleに悪質な口コミを書かれ、削除をしたいとお考えの方は、相談料無料のアディーレ法律事務所にご相談ください。
