【図解あり】グレーゾーン金利とは?アディーレの弁護士が解説
- 更新日:2026年10月14日
グレーゾーン金利とは
「グレーゾーン金利」とは、利息制限法という法律には違反しているものの、出資法という法律には違反していない金利のことです。
金利の上限を定めたこの2つの法律のうち、利息制限法では金利の上限を15~20%と定めています。
他方、出資法は上限を超えた場合に刑事罰の対象となる金利の上限を29.2%と定めていました。
そのため、利息制限法の上限を超えていても、出資法の上限を超えなければ刑事罰は科せられず、「灰色の金利」が存在していました。長年、貸金業者は、この「グレーゾーン金利」による金利を設定し、違法な金利を取っていました。

しかし、2006年12月13日に、貸金業法の改正が決まり、出資法の上限金利を利息制限法の上限金利である20%まで引き下げることが決定しました。
出資法と利息制限法の上限金利の間の金利での貸付は行政処分の対象となり、現在ではグレーゾーン金利は撤廃されています。
このグレーゾーン金利で借入を行い、支払すぎていた金利は、「過払い金」として返還請求できます。
グレーゾーン金利はいつ・なぜ撤廃された?
出資法の上限金利が実際に引き下げられ、グレーゾーン金利がなくなったのは、2010年6月18日です。
というのも、高すぎる金利による多重債務問題が深刻な社会問題となったことを受けて、2006年に法改正が決まってから、段階的な施行を経て、この日に完全施行されたためです。
2010年6月17日より前に借金をしていた方は、法律で決められた上限より高い金利を払わされていた可能性があります。
利息制限法と出資法の違い
グレーゾーン金利は、利息制限法と出資法という2つの法律の上限金利の差によって生まれていました。それぞれの上限を比べると、下記のとおりです。
| 利息制限法 | 出資法 | |
|---|---|---|
| 上限金利 | 15~20%(元本額により変動) | 29.2%(2010年6月18日以降は20%に引き下げ) |
| 超えた場合 | 超過部分は無効(民事上のペナルティ) | 刑事罰の対象(刑事上のペナルティ) |
たとえば、50万円を年利25%で借りた場合、利息制限法の上限(18%)は超えていますが、出資法の上限(29.2%)は超えていません。
つまりこの25%という金利は、利息制限法違反という意味では「黒」なのに、刑事罰の対象になるという意味では「白」(=出資法違反ではない)という、どちらとも言い切れない状態でした。
これが、灰色(グレー)を意味する「グレーゾーン金利」と呼ばれる理由です。
グレーゾーン金利と過払い金の関係
かつて、貸金業者の多くはグレーゾーン金利で貸付を行っており、借主もこれを正当な返済として支払い続けていました。
しかし、この支払いは法律上「無効」なものであったため、支払いすぎていた分を「過払い金」として取り戻せる可能性があります。
なお、過払い金の返還請求権には時効があり、最後の取引から10年、または完済が2020年4月1日以降の場合は「請求できると知ったときから5年」で消滅する可能性があります。
心当たりのある方は早めの確認をおすすめします。
よくある質問
完済していても過払い金の対象になりますか?
はい、完済していても過払い金の対象になる可能性があります。
過払い金は借入中に発生していた「支払いすぎ」分なので、すでに完済しているかどうかは関係ありません。
借入期間が短くても過払い金の対象になりますか?
借入期間の長さ自体は、過払い金の対象になるかどうかの条件ではありません。
グレーゾーン金利で借りていた期間があれば、その分の過払い金が発生している可能性があります。
ただし、借入期間や借入額によって、実際に発生する過払い金の金額は変わってきます。
まずはご自身のケースで発生しているかどうか、弁護士に確認することをおすすめします。
昔のことで記憶があいまいでも大丈夫ですか?
大丈夫です。当時の借入先がわかれば、取引履歴を取り寄せることで確認できます。
弁護士に依頼すれば、取引履歴の取得から過払い金の計算まで任せることができます。
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このページの監修弁護士
早稲田大学、及び首都大学東京法科大学院(現在名:東京都立大学法科大学院)卒。2010年弁護士登録。2012年より新宿支店長、2016年より債務整理部門の統括者も兼務。分野を問わない幅広い法的対応能力を持ち、新聞社系週刊誌での法律問題インタビューなど、メディア関係の仕事も手掛ける。第一東京弁護士会所属。




