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爆サイの書き込みを削除するには?依頼方法と注意点を弁護士が解説

作成日:
ito-d

※この記事は、一般的な法律知識の理解を深めていただくためのものです。アディーレ法律事務所では、具体的なご事情によってはご相談を承れない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

「爆サイに、自分の店の悪口が書かれている!自分の個人情報も晒されているし、なんとか削除したいけれど、まずどうすれば良い?」
このような書き込みでお困りの場合、不安になって一刻も早く個人情報を削除したいと焦ってしまうことでしょう。

「爆サイ」は地域特化型コミュニティサイトであるため、地元でしか知られていないようなお店についてもスレッドが開設され、書き込みが投稿されるようなことがあります。
なかには、誹謗中傷や個人情報が晒されているケースもあるようです。
今回の記事が、爆サイへの削除依頼をスムーズに行うための一助となれば幸いです。

この記事を読んでわかること
  • 爆サイとは
  • 爆サイの書き込みを削除する方法
  • 削除依頼する際の注意点
この記事の監修弁護士
弁護士 重光 勇次

弁護士 重光 勇次

アディーレ法律事務所

同志社大学、及び、同志社大学法科大学院卒。2009年弁護士登録。アディーレに入所後、福岡支店長、大阪なんば支店長を経て、2022年4月より商品開発部門の統括者。アディーレがより「身近な法律事務所」となれるよう、新たなリーガルサービスを開発すべく、日々奮闘している。現在、神奈川県弁護士会所属

爆サイとは

「爆サイ」とは、地域特化型コミュニティサイトとして開設された、匿名で書き込める電子掲示板です。
地域特化型という特性から、チェーン店だけではなく、地元でしか知られていないお店や、個人経営のお店についてもスレッドが開設され、書き込みが投稿されることもあります。
爆サイの運営者は、「爆サイ.com係」と公表されていますが、管理者の社名まで具体的に公表されてはいません。
参照:お問い合わせ|爆サイ.com

匿名で書き込めるため、気軽に悪口や個人情報が投稿されてしまうこともあるようです。
伏字やあだ名などが使われていることもありますが、地元の知り合いなど、見る人が見れば、どの店、あるいは誰のことについて書いているのか、比較的容易に特定できることもあります。

爆サイに書き込まれた悪口を削除する方法

爆サイに対して、任意に削除するよう求める方法は、2種類あります。
問い合わせ先としてメールアドレスは公表されていますが、そこにメールを送って削除を依頼することはできません
次に紹介する方法で削除を依頼するようにしましょう。
なお、爆サイは、【方法1】「各スレッド内最下部の「削除依頼」から請求」の後、削除されない場合に【方法2】「弁護士・法務関連の申告窓口」から請求」を行うことを推奨しているため、通常は【方法1】→【方法2】の流れで削除を依頼することになります。

参照:削除依頼について|爆サイ.com

(1)【方法1】|各スレッド内最下部の「削除依頼」から請求

この方法で削除依頼する場合、爆サイの会員登録が必要になります。

各スレッドの最下部に、「削除依頼」のボタンが設置されています。

このボタンをクリックすると、削除依頼フォームのページに移動するため、そこで削除依頼の文章を入力することができます。

削除依頼する書き込みは、各投稿の左上部にある番号で特定するようにしましょう。
削除理由についても記載する必要がありますが、その際には次のポイントを意識し、端的にわかりやすく記載する ようにしましょう。

【削除理由として記載すべきこと】
・書き込みの対象となる人物が特定されていること(特定される可能性があること)
・利用規約第3条に記載されている禁止事項のどれに該当するのか
・どのような法的権利を侵害しているのか
・どのような被害が生じているのか(生じる可能性があるのか)

参照:利用規約|爆サイ.com

削除依頼は、72時間をめどに行うとされているため、依頼後72時間が経過しても削除されない場合には、次の【方法2】を検討することになります。

参照:よくある質問|爆サイ.com

文章を作成するのは苦手で、うまく書けるか不安があります。
どうすれば良いですか?

そのような方は、削除依頼の手続きを弁護士に依頼することもできます。
弁護士は、法的な知見からポイントを押さえた文章を作成しますので、削除の可能性を高めることができるでしょう。

(2)【方法2】|「弁護士・法務関連の申告窓口」から請求


【方法1】で削除依頼をしたけれども削除されなかった場合には、「弁護士・法務関連の申告窓口 」への請求を検討しましょう。
書き込みの削除を希望する場合には、「送信防止措置依頼」 をクリックして、必要事項を記載するページに移動します。

また、必要事項を記載する際、依頼区分には、「送信防止請求」 にチェックを入れるようにします。

必要事項を入力して送信すると、必要な書類や郵送先について記載されたメールが届きます。
指定された住所に必要書類をもれなく郵送すれば削除依頼は完了し、回答は書面でもらうことができます

「弁護士・法務関連の申告窓口」とありますが、本人が削除依頼しても良いのですか?

本人でも削除依頼することができます。
しかし、なるべく早く対応して、少しでも削除可能性を高めるためには、書き込みがどのようにあなたの権利を侵害しているのか、などを具体的に記載する必要があり、本人では難しいことがあります。
問題のある書き込みを発見したら、速やかに弁護士に相談してみると良いでしょう。
相談料は無料としている法律事務所もありますよ。

削除を代行してくれる業者はどうでしょうか?

弁護士でない者は、原則として弁護士法で弁護士だけに認められている行為をすることはできません(弁護士法72条)。
代行業者による削除依頼は、このルールに反する可能性がありますので、やめておいた方が良いでしょう。
爆サイも、代行業者へ依頼せず、「本人」か「弁護士」が削除依頼を行うよう公表しています。

【参考裁判例(東京地裁判決平成29年2月20日)】
実際に、他人に代わりウェブサイトに掲載された記事を削除するための業務の依頼を受ける旨の契約は違法であると判断した裁判例があります。
この判決では、弁護士でない代行業者が上記依頼を受ける旨の契約は弁護士法72条に違反し、無効であるとされています。

削除されやすい書き込みとは

問題があると思われる書き込みを発見したら、「不愉快だから削除してほしい」「おそらくこれは自分のことだから不安だ」などと感じるかもしれません。
しかし、書き込む側にも表現の自由(憲法21条)があるため、書き込みなどの表現行為は、最大限の尊重を受けることが求められます。
爆サイも次のように、削除には慎重な姿勢で臨んでいることを公表しています。


「安直かつ過剰な削除は、表現の自由を侵害する可能性や、違法性・有害情報の判断に於いても、裁判所の司法権を侵すことも懸念される為、慎重に行っております。」

引用:削除依頼について|爆サイ.com

したがって、削除依頼に応じてもらうためには、権利侵害となるような書き込みか、書き込みの対象となっている人物が特定され得るような書き込みか、という点が非常に重要です。

爆サイには利用規約があり、第3条で禁止事項が明記されているため、これに反している書き込みは削除に応じてもらえる可能性が高いといえるでしょう。
逆に、禁止事項のどれにも該当していないと判断された場合に削除される可能性は低いため、利用規約のどの部分に違反する書き込みであるのか、削除依頼をする前にしっかりと検討する必要があります。
例えば、次のような行為が禁止事項として挙げられています。


・他人の名誉、社会的信用、プライバシー、肖像権、パブリシティ権、著作権その他の知的財産権、その他の権利を侵害する行為(法令で定めたもの及び判例上認められたもの全てを含む)
・本名、住所、メールアドレス、電話番号の記載(一般に公開されている情報・公人に関してはこの限りではありません)

引用:利用規約|爆サイ.com

また、「よくある質問 」を記載したページにも、削除される情報や、削除依頼の方法について記載がありますので、ご一読ください。

爆サイに削除依頼する際の注意点

次に、削除依頼をする際に気を付けておきたいポイントを3つご説明します。

・72時間以内に何度も同じ削除依頼をしないこと

電話番号や住所などの個人情報が晒されていたら、1分、1秒も長く感じるのは当然です。
気になって何度も削除依頼をしたくなる気持ちはもっともなのですが、何度も削除依頼をすると、爆サイにログインできなくなったり、削除依頼に応じてもらえなくなったりするリスクがあります。

・削除依頼の際は乱暴な言葉遣いをせず丁寧に依頼すること

あなたの悪口や、個人情報を書き込んだのは爆サイではありません。
怒りや不安、心配な気持ちは理解できるのですが、冷静かつ丁寧に依頼するように心掛けましょう。
乱暴な言葉遣いで削除依頼をすると、爆サイにログインできなくなったり、削除依頼に応じてもらえなくなったりするリスクがあります。

爆サイ側も、

「同内容の連続した削除依頼(72時間以内に同内容の複数回の依頼)及び威圧的削除依頼は、弊社の業務妨害と判断し禁止リスト登録を行い、今後の依頼にはお答え出来なくなることが御座います。予めご留意ください。」

と公表しています。

・一度書き込みが削除されてしまうと、書き込んだ者の特定に必要な発信者情報も削除されてしまうこと

発信者(書き込んだ人)を特定したいと考えている場合は、削除依頼をする前に弁護士に相談しておくと良いでしょう。
発信者が特定できた場合には、その人物を刑事告訴したり、損害賠償請求したりする際にも、あらかじめ弁護士に依頼していた方がスムーズに行うことができるでしょう。

発信者情報開示について詳しくはこちらの記事をご覧ください。

『爆サイ』に書き込みをした犯人は特定できる?削除依頼の方法は?
発信者情報開示請求は自分でできる?6つの要件と手続の流れを解説

爆サイの削除依頼は弁護士へ|依頼メリットと費用

ネット上の情報の削除依頼を弁護士に依頼するメリットは次のとおりです。

・削除が認められやすいポイントを押さえた削除依頼の文章を作成してもらえる
・自分で対応するよりもスピーディーな解決が期待できる
・(削除に応じてもらえず)裁判上の手続きが必要になった場合にもスムーズに対応できる

爆サイ側が任意に削除に応じてくれない場合、(削除を求めるためには)裁判上の手続き(仮処分や訴訟)が必要になりますが、弁護士に依頼していれば、速やかに次にすべき手続きに着手できるでしょう。

弁護士費用は高額なイメージがあります。
弁護士に依頼しても削除されるかどうか分からないし、無駄な費用をかけたくないのですが…。

法律事務所によっては、着手金無料、成果が出なかった場合には弁護士費用は払わなくてよい、とするなど、依頼者が損をしないような弁護士費用を設定しているので、そのような法律事務所に依頼すればご心配は無用です!
相談料は無料とする事務所もありますので、まずは相談だけでもしてみてはいかがでしょうか?

【アディーレ独自の「損はさせない保証」】
削除請求のお手続をアディーレ法律事務所にご依頼いただいたにもかかわらず、投稿記事などを削除できなかった場合、お支払いいただいた基本費用・事務手数料・実費・期日等手数料を返金いたします。
※依頼者の方の意思で交渉終結前にご依頼を取りやめる場合、制度の対象とならないことがあります。そのほか適用には諸条件がございますので、お気軽にお問合せください。
※ご依頼内容が複数にわたる場合、返金の対象となる弁護士費用は、内容ごとに区別して決定されます。

【まとめ】爆サイの書き込みを削除するには、まず「削除依頼」専用フォームから請求する

今回の記事のまとめは次のとおりです。

・爆サイとは、匿名で書き込める地域特化型コミュニティサイトで、悪口や個人情報が投稿されてしまうことがある
・書き込みを削除するためには、まず専用の「削除依頼」フォームから削除を依頼し、それでも削除されなかった場合には、「弁護士・法務関連の申告窓口」から削除を依頼する

・爆サイに削除依頼する際の注意点
(1)72時間以内に何度も同じ削除依頼をしない
(2)削除依頼の際は乱暴な言葉遣いをせず丁寧に
(3)一度書き込みが削除されてしまうと、書き込んだ者の特定に必要な発信者情報も削除されてしまう

ネット上に、自分についての良くない書き込みを発見したら、怒りや不安を感じるでしょうし、一刻も早く削除したいと思うことでしょう。
しかし、何度も削除依頼をしてしまったり、焦って入力した文章で依頼内容がうまく伝わらなかったりすると、かえって状況が悪化してしまいかねません。
スピーディーな解決のためには、まずは冷静になって、弁護士に相談したり、対応を依頼したりすることをおすすめします。

アディーレ法律事務所では、自分を誹謗中傷する投稿に関し、
 「投稿を削除したい」
 「発信者を特定したい」
などのご相談を何度でも無料で承っています。

投稿記事や検索結果が削除できなかったり、発信者情報が開示されなかった場合、弁護士費用は、原則として全額返金しております。

「インターネット上で誹謗中傷されて困っている」という方は、
お気軽にアディーレ法律事務所にご相談ください。


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この記事の監修弁護士
弁護士 重光 勇次

弁護士 重光 勇次

アディーレ法律事務所

同志社大学、及び、同志社大学法科大学院卒。2009年弁護士登録。アディーレに入所後、福岡支店長、大阪なんば支店長を経て、2022年4月より商品開発部門の統括者。アディーレがより「身近な法律事務所」となれるよう、新たなリーガルサービスを開発すべく、日々奮闘している。現在、神奈川県弁護士会所属

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