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マッチングアプリは事件になる危険性も!トラブル事前回避の3つのポイント

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kiriu_sakura

※アディーレ法律事務所では様々な法律相談を承っておりますが、具体的な事情によってはご相談を承れない場合もございます。予め、ご了承ください。

「マッチングアプリって本当に安全なの?マッチングアプリがきっかけになった事件にはどんなものがある?」
実際の行動範囲では知り合うことのできない人物と簡単にネットで知り合うことのできるマッチングアプリ。マッチングアプリが世間に浸透してしばらく経ちますが、相手の素性が定かではないこともあり、このような不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

マッチングアプリで出会った男女間で、詐欺や性犯罪のほか、最悪の場合には殺人にまで至った事件も実際に起きています。

マッチングアプリが発端となり、事件に巻き込まれることのないように、ときには相手を警戒の目で見ることが重要です。
マッチングアプリがきっかけでトラブルに発展したり、犯罪などの事件に巻き込まれたりしたのであれば、場合によっては警察や弁護士への相談が必要になるでしょう。

この記事を読めば、マッチングアプリが発端となった事件をふまえて、安全に出会うためのポイントがわかります。

この記事の監修弁護士
弁護士 池田 貴之

法政大学、及び学習院大学法科大学院卒。アディーレ法律事務所では、家事事件ドメイン(現:慰謝料請求部)にて、不貞の慰謝料請求、離婚、貞操権侵害その他の男女トラブルを一貫して担当。その後、慰謝料請求部門の統括者として広く男女問題に携わっており、日々ご依頼者様のお気持ちに寄り添えるよう心掛けている。第一東京弁護士会所属。

マッチングアプリに関するトラブルの相談件数

国民生活センターの越境消費者センター(CCJ)によると、マッチングアプリ等をきっかけとした投資詐欺に関する相談が、ここ数年で大幅に増加しています。
相談者の男女別内訳は、男性が約6割、女性が約4割となっており、男女問わず、マッチングアプリ等をきっかけとした投資詐欺の被害に遭う可能性があることがわかります。

参考:ロマンス投資詐欺が増加しています! -その出会い、仕組まれていませんか?-|独立行政法人国民生活センター

マッチングアプリで彼氏ができた友達がいて、実際にその子の彼氏を紹介してもらったのですが、とても良い人だと感じました。
それでも、マッチングアプリで出会った人は信用できないと考えた方が良いのでしょうか…?

そんなことはありません。マッチングアプリを利用しているユーザーの多数派は、真剣に恋人を探している人でしょう。
しかし、詐欺や性的暴行を目的にマッチングアプリを利用する人間が紛れ込んでいる可能性は否定できません。
実際に、マッチングアプリが発端となって事件も発生しており、犯罪被害に遭うリスクは存在しています。
そのため、事前に危険やトラブルを回避するための知識や、相手を警戒する意識は持っておいていただきたいのです。

マッチングアプリ使用がきっかけになった実際の事件

実際に、マッチングアプリが発端となった詐欺や性犯罪が発生しています。

(1)詐欺事件

具体的な詐欺事件についてご紹介します。

(1-1)【山形】3000万円投資詐欺事件

2021年に、山形県の男性が、マッチングアプリで知り合った女からFXへの投資を持ち掛けられ、合計で、約3000万円もだまし取られた事件が発生しています。
被害男性は、10回以上にわけて指定された口座に現金を振り込んだものの、「口座から引き出したい」という依頼に応じてもらえなかったため、やっと被害に気付いたということです。

(1-2)【大阪】女性なりすまし暗号資産詐欺事件

2021年に、マッチングアプリで知り合った男性に暗号資産への投資を持ち掛け、金銭をだまし取ったという容疑で、複数の男が大阪府警に逮捕される事件が発生しています。
報道によると、男らは、アプリで声を変えて女性になりすまし、マッチングアプリで知り合った男性からお金を集めるという手口を使っていたようです。

(2)性犯罪

具体的な性犯罪の発生事案についてご紹介します。

【東京】薬物を使った性的暴行事件

2018~2019年にかけて、銀行員の男が、マッチングアプリで知り合った複数の女性に催眠作用等を有する薬物を混入した飲食物を摂取させ、抵抗できない状態にしてから性的暴行を加える事件も発生しています。

男と被害女性はいずれも初対面であり、男は飲食店で提供された飲食物に薬物を混入させた後、ホテルや自宅において犯行に及んでいました。
つまり、被害女性はいずれも、最初からこの男と密室で2人きりになったわけではないのです。
この男は、準強制性交等、準強制性交等未遂罪でそれぞれ起訴され、懲役22年の判決が言い渡されています(東京地裁判決令和2年12月21日)。
被害者は、起訴されているだけで10名に及んでおり、この男が性的暴行を目的にマッチングアプリの利用を繰り返していたことは明らかでしょう。

マッチングアプリで事件に遭わないための3つのポイント

マッチングアプリがきっかけとなって重大な事件が発生したケースをご紹介しました。
では次に、マッチングアプリを通じて事件に巻き込まれないためのポイントについて解説します。

(1)怪しい人物でないかプロフィールで見極める

危険を回避するためには、まず相手のプロフィールをしっかりチェックすることが大切です。

例えば、不審な人物の特徴として、次のようなものが挙げられます。

  • 美男美女やハーフのような写真
    もちろん、本当に美男美女やハーフの方がマッチングアプリを利用しているケースは多々あります。
    しかし、中には写真加工をしたり、ハーフモデルなど他人の写真をプロフィールに載せたりして、マッチングする可能性を増やし、だます相手を探しているケースがあります。
  • ハイスペックな男性
    プロフィールの自己紹介文がハイスペック過ぎる場合、ウソの可能性もあると警戒しておいた方が良いでしょう。
  • 外国人
    外国人の中には、投資勧誘や外部サイトへの誘導、国際ロマンス詐欺をしている危険な業者である場合があります。
    もちろん、プロフィールが外国人だからといって全て怪しいわけではありませんが、外国人の場合、本当に日本の会社や大学に所属していることが確認できると良いでしょう。

(2)メッセージのやり取りで目的を見極める

詐欺や勧誘目的の業者の場合、やり取りを続けているうちに、何かを買うように言ってきたりするなど、目的がすぐにわかる場合があります。
また、業者の場合、他の会員から通報されてすぐに退会することも多いため、しばらくはLINEなどの連絡先を交換せず、知り合ってすぐには直接会わないことをおすすめします。
特に、不自然に早い段階で連絡先交換を申し出るなど、アプリを通さずに連絡しようとしてくる人物には注意が必要でしょう。

会う前にビデオ通話を提案したら相手から断られた場合、プロフィールに他人の写真を使用している可能性があります。

(3)相手と初めて会うときは場所や時間帯に注意する

ここまで、プロフィールやメッセージのやり取りを手掛かりに、怪しい人物を見極める方法についてご説明しましたが、それだけでは相手の素性を見極めることは難しい場合があります。
やはり、実際に会ってみて判断することが必要になるでしょう。
初めて会う際には、場所や日程に気を付けていただきたいポイントがありますので、次のような点を意識してみてください。

  • 昼間の時間帯に会う(少なくとも夜遅い時間帯は避ける)
  • 密室で2人きりになる状況は避け、個室ではなく周囲に人の目がある飲食店を選ぶ
  • 相手の車には乗らないようにする

なお、「会わせたい人がいる」などと言って、第三者を紹介しようとするのは、マルチ商法などでよくある手口ですので、その点もご注意ください。

マッチングアプリで事件に巻き込まれそうになったら、警察や弁護士に相談!

性的暴行や詐欺などの被害に遭った場合には、すみやかに警察に相談し、被害届を提出するようにしましょう
また、実際に被害は生じていなくても、飲食物に何かを入れられそうになったり、怪しい勧誘で金銭などを要求されたりした場合には、警察に相談することをおすすめします。
メッセージのやり取りや入金明細など、被害の証拠となるものを提示できることが望ましいので、証拠となりそうなものはできるかぎり保存しておくようにしてください。
被害の金銭賠償を検討している場合は、弁護士にも相談することをおすすめします。
だまし取られたお金の返金交渉や、法的手続きへの対応を依頼することができる場合があります。

【まとめ】マッチングアプリが発端となった事件は数多く存在する!警戒すべきポイントを押さえて安全に出会いましょう

今回の記事のまとめは次のとおりです。

  • 近年、マッチングアプリ等をきっかけとした投資詐欺に関する相談が急増している
  • 相談者の男女比に顕著な差はなく、男女問わず詐欺被害に遭う可能性がある
  • マッチングアプリにはリスクも存在するため、相手を警戒する意識を持っておくべき
  • マッチングアプリをきっかけに、実際に詐欺や性犯罪など事件が発生している
  • マッチングアプリで事件に遭わないための3つのポイント
    1. 怪しい人物でないかプロフィールで見極める
    2. メッセージのやり取りで目的を見極める
    3. 相手と初めて会うときは場所や時間帯に注意する
  • マッチングアプリで会った相手から犯罪被害に遭った場合は警察に相談し、被害の金銭賠償については弁護士に相談するべき

マッチングアプリは、誰でも気軽に利用することができ、便利である反面、危険な人物が紛れ込むリスクをはらんでいます。

マッチングアプリがきっかけで犯罪被害に遭った場合、すみやかに警察にご相談ください。
損害賠償請求や、だまし取られたお金の返還請求などを検討している場合には、そのようなトラブルを取り扱っている弁護士に相談することをおすすめします。

この記事の監修弁護士
弁護士 池田 貴之

法政大学、及び学習院大学法科大学院卒。アディーレ法律事務所では、家事事件ドメイン(現:慰謝料請求部)にて、不貞の慰謝料請求、離婚、貞操権侵害その他の男女トラブルを一貫して担当。その後、慰謝料請求部門の統括者として広く男女問題に携わっており、日々ご依頼者様のお気持ちに寄り添えるよう心掛けている。第一東京弁護士会所属。

※本記事の内容に関しては執筆時点の情報となります。

※¹:2024年4月時点。拠点数は、弁護士法人アディーレ法律事務所と弁護士法人AdIre法律事務所の合計です。

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