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交通事故でむち打ち被害にあったらどう対処すべき?

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交通事故による負うケガで、多いのがむち打ち症です。

後方から追突されて衝撃を受けると、軽い頭部は、急激に前方に押し出される身体についていけずに後方に反った後、反動を受けて大きく後方から前方向に移動します。
頭部と胴体をつないでいるのが首ですね。
追突の衝撃を受けて、首が、日常生活では起こりえないほど、むちのようにしなるのです。
この結果、首の組織や首を通る神経が傷つくと、さまざまな症状を引き起こします。
これを、一般的に、「むち打ち症」と呼んでいます。

今回は、このむち打ち症について説明します。

むち打ち症(むち打ち損傷)とは?

むち打ち症(むち打ち損傷)とは、外部からの衝撃により、日常生活では起こりえない不自然な力を受けて、頸部(首)が大きく「しなる」結果、頸部の筋肉、靭帯、椎間板等の軟部組織や骨組織などが損傷することをいいます。
むち打ち症は、ケガを負うこととなった原因(受傷機転)を示す用語で、一般的に使われていますが、正式な傷病名ではありません。
傷病名は、「頸部捻挫・頸椎捻挫・頸椎挫傷・外傷性頸部症候群」等と診断されます。

むち打ち症の主な種類(分類)

むち打ち症は、大きく分けてその症状から次の5種類に分類されます。

(1)頸椎捻挫型

頸部に衝撃が加わって引き延ばされたりしても、程度が軽いと、多く場合、頸部周辺の軟部組織は炎症を起こしたり一部出血を起こしたりしますが、1ヶ月程度(遅くても3ヶ月)で完治します。
むち打ち損傷の70~80%がこの類型と言われています。

(2)神経根症状型

頸部には神経根が複数ありますが、損傷が神経にまで及ぶと、神経根症状型となります。
頸部の骨「頸椎」は、7つの小さな骨が積み重なり、自然な湾曲を描いてできています、事故により急な衝撃を受けると、7つの小さな骨のいずれかが自然にある場所からずれてしまうことがあります。
これにより、骨の中を通っている神経根が圧迫されてしまい、様々な症状が出てくるのです。
ただし、年を取ることによっても骨はずれて変性するので、年を取ったことによる症状なのか、交通事故による症状なのか、判断が難しいケースもあります。

(3)バレー・リユ―症状型

頸部には交感神経が通っていますが、事故による損傷が交感神経に及ぶことがあります。
人間は、自律神経、すなわち交感神経と副交感神経が正常に働いていると、昼は活発的に動き、夜は落ち着いて眠りにつくことができます。
しかし、交感神経が損傷を受けると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまい、身体に、疲労感、倦怠感、めまい、耳鳴り、頭痛、難聴、記憶障害、頭痛、動悸、息切れ、不眠などの様々な症状が現れることがあります。
客観的所見に乏しいことが多く、かつ、症状が多岐にわたることから、診断自体が難しく治療に難渋しているケースも多いのが現状です。
この症状が疑われる場合には、整形外科領域のみにとどまらず、脳神経外科や心療内科、麻酔科などの受診を検討するなど、治療についても一層慎重な態度が必要となります。

(4)脊髄症状型

頸部の中心付近には、脊髄が通っており、事故により首の骨を骨折するなどすると、損傷が脊髄まで及ぶことがあります。
脊髄は、脳から頸部を通り、背骨まで続く中枢神経で、身体が活動するうえで極めて重要な役割を担っています。
脊髄を完全に損傷すると、損傷部以下はマヒすることになり完治は困難になるでしょう。一部の損傷であっても、身体の一部のマヒ、知覚障害などの重い症状が生じることがあります。
この類型は、通常の頸椎捻挫と比べても症状が非常に重いので、むち打ちの類型の一つというよりは、脊髄損傷として考えられています。

(5)脳脊髄液減少症

脳と脊髄は、体内の脳脊髄腔という閉鎖された空間にあり、その空間の中で脳脊髄液という液体に包まれています。
むち打ち損傷を原因として、何らかの原因で脳脊髄腔に穴が開き、脳脊髄液が漏れてしまうと、頭痛、めまい、視野狭窄などの症状がでることがあります。
むち打ち症により脳髄液の減少が生じて様々な症状が生じるということは、比較的最近わかってきたことです。また、むち打ち損傷以外にも軽微な外傷で発生することも報告されており、脳脊髄液減少症は交通事故との因果関係が争われるケースも非常に多いです。この類型も、通常の頸椎捻挫とは異なることから、「脳髄液減少症(低髄液圧症候群)」として考えられることが多いようです。

むち打ち症でよくみられる主な症状

むち打ち症の類型主な症状
頸椎捻挫型
  • 首周りの痛み
  • 後頭部の痛み
  • 肩部の痛み
  • 首の運動制限(上下、左右、回したりしにくい)など
神経根症状型
  • 圧迫された神経根が支配する知覚の障害
    具体的には、顔面、後頭部、首、腕、手の痛み、しびれ、筋力低下など
バレー・リュー症候群
  • 疲労感
  • 倦怠感
  • めまい
  • 耳鳴り
  • 頭痛
  • 難聴
  • 記憶障害
  • 頭痛
  • 動悸
  • 息切れ
  • 不眠
  • 下痢 など
脊髄症状型
  • 麻痺
  • 知覚を失う など
脳脊髄液減少症
  • むち打ち症の症状(頸部の痛み、めまい、全身倦怠感、)吐き気、耳鳴りなど)が改善せず症状が連日続く
  • 頭痛
  • 起き上がると頭痛が強くなる
  • 視力低下 など

むち打ち症の治療

症状により、治療法や治療にかかる時間は異なります。
軽い頸椎捻挫型の場合には、1ヶ月程度で完治する場合もあります。
しかし、症状があまり改善せず、半年~1年以上悩まれる方もおられるようです。
家に近いから、職場に近いから、というような理由で接骨院だけに通うことはお勧めしません。
事故直後に、整形外科を受診し、必要な検査(レントゲン撮影、MRI検査など)を受けて、医師の指示のもときちんと通院し、治療や服薬を続けるようにしましょう。

交通事故によるむち打ち症は慰謝料請求の対象となります

交通事故によりケガをし病院に通院した場合、加害者に対して、入通院慰謝料及び後遺障害慰謝料(後遺障害が認定された場合)を請求することができます。
そのため、事故直後に病院を受診し、必要な検査を受け、診断をしてもらうようにしましょう。

慰謝料を算定する基準は、3つあります。

(1)自賠責保険の基準

自賠責保険は、車の所有者であれば法律上加入が義務付けられている保険です。
自賠責保険の基準は、自賠責保険が定めている基準になります。
自賠責保険は、交通事故の被害者に対して最低限の補償を行うことを目的としているため、支払額は3つの基準のうち最も低くなるケースが多いです。

(2)任意保険の基準

任意保険の基準は、保険会社が示談交渉をする際の支払いの基準です。
保険会社によってその内容は異なり、公表されていません。
保険会社が提示してくる示談案を見る限り、一般的に自賠責保険と同等かそれ以上ではありますが、裁判所基準と比べると低い額となります。

(3)裁判所の基準

今までの交通事故の裁判例を踏襲し、ケース別に賠償額を定めたものが、裁判所基準です。
3つの基準の中で、一般的に一番高くなるのがこの裁判所の基準です。

むち打ち症による損害賠償を請求するまでの流れ|事故直後~慰謝料請求まで

交通事故に遭ってしまったら、人命第一で行動し、警察に連絡します。
事故直後は、気が動転していたりして、ケガや痛みに気づかないかもしれません。
はっきりとした症状がない場合でも、念のため、事故直後に受診して、必要な検査をしてもらうようにしましょう。
交通事故により何らかのケガを負った場合には、医師から診断書をもらい、警察にケガを負った旨を連絡します。警察は、交通事故の当事者がケガを負うと、単なる物損事故ではなく、人身事故として把握しますので、忘れずに連絡するようにしましょう。

参考:知ってて安心!交通事故に遭ってしまった時に取る行動 | 一般社団法人むち打ち治療協会

その後は、継続的に通院し、治療に取り組みましょう。
軽いむち打ち症であれば1ヶ月、通常でも3ヶ月程度で完治するといわれていますが、症状がそれ以上残る方もおられます。
だいたい受傷から3ヶ月~半年程度経過して治療終了していないと、加害者側の保険会社から、症状固定と治療費の打ち切りを提案されることが多いです。
治療により症状が改善されるなど、治療の効果を感じられる場合には、その旨を保険会社に伝えて、治療費を継続して支払ってもらえるよう交渉しましょう。
医師が、治療の効果が得られず症状が残ると判断した場合には、症状固定となります。
症状固定後、後遺障害と認定されれば、後遺障害に関する損害賠償を請求することができます。
医師に後遺障害診断書を記載してもらい、必要書類と合わせて、後遺障害認定の申請を行います。
通常のむち打ち症であれば完治するケースが多く、何らかの後遺症が残り、後遺障害が認定されたとしても、ほとんどが14級9号(一番低い等級)となります。

交通事故のむち打ち症に関するよくある質問(Q&A)

むち打ち症に関してよくある質問を紹介します。

弁護士に依頼するのは大げさでしょうか?

決して大げさではありません。
むしろ、交通事故の被害に遭ったのですから、被害を回復して適切な賠償を受けるために、弁護士の力を借りることは、当然といってもよいでしょう。
慰謝料の算定基準は3つあり、裁判所基準が一番高くなりますが、自分で交渉しても、任意保険会社が裁判所基準の支払いに応じることは、ほとんどありません。
弁護士に依頼し、納得できない場合には訴訟も辞さないという強い姿勢で交渉することで、裁判所基準に近づく金額で話し合うことができるのです。
保険会社から示談金額の提案を受けている場合には、応じる前に、妥当な額なのか、増額の余地があるのかを弁護士に相談してみるとよいでしょう。

むち打ち症の慰謝料の相場は?

交通事故の慰謝料は、次の3種類あります。

(1)入通院慰謝料(傷害慰謝料)

ケガで入院や通院したことについての慰謝料です。

(2)後遺障害慰謝料

ケガにより後遺症を負った(後遺障害が認定された)ことについての慰謝料です。

(3)死亡慰謝料

事故が原因で亡くなったことについての慰謝料です。

そして、それぞれの慰謝料の相場は、3つの基準のうちどの基準で算定するかによって異なります。一番高い相場となるのが、裁判所基準です。

むち打ち症が完治すれば、(1)のみの慰謝料、完治せずに後遺障害が認定されると(1)と(2)の慰謝が認められます。

例として、むち打ち症で3ヶ月通院して治療し、完治したケース((1)のみ)の慰謝料の相場を紹介します。

裁判所基準では、入通院慰謝料は53万円となります(赤い本 別表Ⅱ参照)。

しかし、自賠責基準では、1日あたり4300円(※1)ですので、最大でも38万7000円(4300円×90日)です(※2)。 
※1 4300円は、2020年4月1日以降に発生した交通事故についての基準です。
※2 慰謝料の対象となる日数は、被害者の傷害の態様、実際に通院した日数などを考慮として決められますので、90日よりも少なくなることがあります。

任意保険の基準は、自賠責と同程度であることがほとんどです。

(まとめ)むち打ちは自己解決よりも弁護士を頼りましょう!お悩みの方はアディーレ法律事務所へ

交通事故の被害に遭うと、ケガの治療や警察とのやりとりなどに時間を取られてしまい、生活は一変します。また、仕事を継続できるのか、家族に迷惑をかけてしまうなどという不安やストレスに襲われることもあるかもしれません。ですが、適切に対処することで、加害者に対してしっかりと損害賠償を請求することが可能です。

自分で加害者や加害者の任意保険会社と交渉し、解決することも不可能ではありません。しかし、相手方の提案する賠償額は、弁護士が代理人として交渉して得られる賠償額に比べて、かなり低く抑えられている可能性が高いです。

むち打ち症でお困りの方、保険会社からの賠償金の提案額が妥当なのかわからない方や提案額に納得できない方は、是非アディーレ法律事務所にご相談ください。

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