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後遺障害9級6号の症状とは?検査方法と後遺障害認定のポイント

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交通事故で顔面を強打するなどにより、食べ物がうまく噛めなくなったり、うまく話せなくなるなど、咀嚼(そしゃく)・言語の機能に支障が出ることがあります。
この場合、後遺障害等級の認定を受けると、治療費などに加えて、後遺症慰謝料や逸失利益を請求できるようになります。
咀嚼・言語の機能障害で認定される可能性がある後遺障害等級として9級6号があります。
この記事では、

  • 後遺障害9級6号の認定基準
  • 咀嚼・言語機能障害の原因と検査方法
  • 後遺障害等級認定の申請方法

について、弁護士が解説します。

後遺障害9級6号の認定基準

自賠責の後遺障害等級表によると、9級6号の認定基準は「咀嚼及び言語の機能に障害を残すもの」とあります。

参考:後遺障害等級表|国土交通省

これを、咀嚼機能・言語機能それぞれについて具体的に見ると次のようになります。

  1. 咀嚼機能について
    咀嚼機能とは、食べ物を噛み砕く機能をいいます。
    9級6号の「咀嚼機能に障害を残すもの」とは、

    • 固形食物の中に咀嚼ができないものがあること、または
    • 咀嚼が十分にできないものがあり、そのことが医学的に確認できること

    を指します。
    例えば、ごはんや魚など柔らかいものは咀嚼できるが、たくあんやナッツなど、固さのある食べ物が咀嚼出来ない場合です。

  2. 言語機能について
    言語機能障害とは、語音の発音不能に関する障害です。
    語音には次の4つがあります。

ア 口唇音(ま行音、ぱ行音、ば行音、わ行音、ふ)
イ 歯舌音(な行音、た行音、だ行音、ら行音、さ行音、しゅ、し、ざ行音、じゅ)
ウ 口蓋音(か行音、が行音、や行音、ひ、にゅ、ぎゅ、ん)
エ 喉頭音(は行音)

9級6号の「言語機能に障害を残すもの」とは、これら4つの子音のうち、1つの子音の発音について障害が残ることを指します。

上で述べたとおり、9級6号の認定基準は、咀嚼「及び」言語の機能に障害を残すものとあるため、これに認定されるためには、上記の1.咀嚼障害と2.言語機能の両方に障害が残ることが必要となります。

なお、これより障害の程度が重い場合は、1級2号、3級2号、4級2号、6級2号に認定される可能性もあります。

咀嚼・言語機能障害の原因と検査方法

では次に、後遺障害9級6号に該当するような咀嚼・言語機能障害はどのような原因により生じるのか、またその検査方法について説明します。

(1)咀嚼機能・言語機能障害の原因

交通事故で顔や頭を打ち付けた際、口や顎にケガを負うことで、咀嚼・言語機能障害が出る可能性があります。
9級6号の後遺障害の原因になりやすい外傷は、下顎の骨である下顎骨骨折です。
下顎骨骨折は、バイクや自転車など体がむき出しの状態で車と衝突し、地面やガードレールに下顎を強く打ち付けることで発症することが多くなります。

下顎骨骨折により、上で挙げた咀嚼・言語機能障害の他に

  • 口の開閉が難しくなる
  • 噛み合わせがずれる
  • ものを食べる時に顎が痛む

などの症状が生じることもあります。

(2)咀嚼障害の検査方法

咀嚼機能障害を医学的に確認するためには、不正咬合(=噛み合わせのずれ)や咀嚼に関する筋肉の異常、顎関節障害、開口障害等により咀嚼ができないことを検査で確認することが必要となります。
咀嚼機能の障害を判断する主な検査方法としては、次のものがあります。

(2-1)篩分法(ふるいわけ法/しぶん法)

篩分法とは、咀嚼のための試料を一定回数咀嚼し、口の中に残った咀嚼試料を出し、ふるいを使って分別する方法です。
ふるいに残った粒子の重量や表面積を測定し、咀嚼能率を評価・判定することで、咀嚼機能の障害を検査します。
しかし、篩分法は咀嚼させる試料や咀嚼回数、使用する篩(ふるい)の大きさや数、分析方法により結果が異なってくることや、同じ個人でも検査ごとの結果の変動が大きいという問題があります。

(2-2)咀嚼試料の内容物の溶出量

咀嚼試料の咀嚼により起こる成分変化を測定し、咀嚼能力を評価・判定する方法です。
咀嚼試料はチューインガム、グミゼリー、ATP顆粒剤などが用いられます。
咀嚼により流出する糖やでんぷん、ゼラチン、グルコース、色素などの量を測定します。
ただし、篩分法より簡易な検査方法であり、重度の咀嚼機能傷害がある場合には適していません。

(2-3)器質的要因の確認

歯や歯茎の視診や触診、筋肉の触診、咬合接触状態の確認などを行います。

(3)言語機能障害の検査方法

続いて言語機能障害の検査方法です。
言語機能障害については、医師による聴覚判定などにより障害を証明することになります。
具体的には、単音節、単語、文章、会話の各レベルにおける構音能力(=正しく発音する能力)を検査します。

後遺障害9級6号の賠償金の相場は?

所定の機関(損害保険料率算出機構など)により後遺障害が認定されると、被害者は加害者に対し、治療費や休業損害などに加え、後遺症慰謝料や逸失利益(=後遺障害により得られなくなった・または減少した将来の収入)も請求できるようになります。

後遺症慰謝料や逸失利益を算出する基準には、次の3つがあります。

  • 自賠責の基準……自動車損害賠償保障法(自賠法)で定められた、必要最低限の賠償基準
  • 任意保険の基準……各保険会社が独自に定めた賠償基準
  • 弁護士の基準……弁護士が、加害者との示談交渉や裁判で用いる賠償基準(「裁判所基準」ともいいます。)

これらの3つの基準を金額の大きい順に並べると、一般的に

弁護士の基準>任意保険の基準>自賠責の基準

となります。

後遺障害9級6号が認定された場合の、後遺症慰謝料の目安は、各基準でそれぞれ次のようになります。

それぞれの等級における後遺症慰謝料の目安は次のとおりです。

【後遺障害9級6号の場合の後遺症慰謝料】

自賠責の基準任意保険の基準弁護士の基準
249万円自賠責の基準額+α690万円

※いずれも、2020年4月1日以降に起きた事故の場合。

交通事故の被害者が、加害者に対して慰謝料などの賠償金を請求する場合、その金額について、通常は加害者が加入する保険会社と示談交渉を行うことになります。
その際、被害者本人(加入する保険会社の示談代行サービスを含む)が加害者側の保険会社と示談交渉すると、加害者側の保険会社は自賠責の基準や任意保の険基準による低い慰謝料額を提示してくることがあります。
これに対し、弁護士が被害者本人に代わって示談交渉や裁判を行う場合は、一般に最も高額な弁護士の基準を用いた主張を行います。
これにより、賠償金の増額が期待できます。

後遺症慰謝料の算出縫合について、詳しくはこちらもご参照ください。

後遺症慰謝料とは?等級認定と慰謝料の算出方法をわかりやすく解説

後遺障害9級6号の認定に必要なこと

では続いて、後遺障害9級6号の認定を受けるために必要なことを解説します。

(1)咀嚼機能の他覚的所見

咀嚼機能障害は、上下咬合や歯の配列状態、下顎の開閉運動などを総合的に評価して判断されますが、その際、障害の原因となる外傷などの客観的所見や生活状況などを総合的に考慮して判断されます。
咀嚼機能障害の客観的所見としては、レントゲンやCT、MRIなど画像所見により顎の骨の骨折が確認できる、顎の関節円盤の偏位が認められる、歯間距離に異常が認められることなどがポイントです。
また、この客観的所見と、実際の咀嚼の状況(食べられる、何とか食べられる、まったく食べられない)の整合性が取れていることも重要です。

(2)事故直後から治療を続ける

まず、障害が事故によって起こったものであること、すなわち事故と障害との因果関係を明確にするためにも、事故後すぐに病院を受診することが重要です。
また、後遺障害等級の認定においては、事故後から症状固定(=これ以上治療しても改善しないこと)の診断まで、症状が一貫していることが重要になります。
病院を転々とするのではなく、医師と信頼関係を築き、最後まで同じ病院で治療を続けるのが望ましいと言えます。

(3)漏れのない後遺障害診断書を作成してもらう

後遺障害等級の認定は書類審査のため、後遺障害診断書の内容が認定の可否を左右します。
より説得力のある内容にするには、医師に自覚症状を具体的、かつ正確に答えることが重要です。
また、後遺障害診断書の記載漏れを防ぐためにも、日頃から医師とコミュニケーションをとり、信頼関係を築くことも大切です。

【後遺障害診断書】

(4)弁護士に相談する

また、後遺症が残った場合には、後遺障害等級認定の手続きや事故の相手方との示談交渉を弁護士に相談するのも一つの方法です。
交通事故により後遺症が残った場合に、弁護士に依頼するメリットには、次のようなものがあります。

  • 弁護士の基準を用いた示談交渉により、賠償金の増額が期待できる
  • 後遺障害等級についての異議申立て(※)ができる
  • 通院や後遺障害で悩んでいる中で、後遺障害等級認定の手続きや事故の相手方とのやりとりを任せられる
  • 相手方との示談交渉を納得して進められる

など

(※)後遺障害等級の異議申立てについて、詳しくはこちらもご参照ください。

後遺障害の異議申立てとは?認定された後遺障害等級を争う方法

適正な後遺障害等級認定、および賠償金の支払いを得るためには、弁護士にサポートしてもらうのがおすすめです。

なお、これらを弁護士に依頼する際には弁護士費用が必要となりますが、任意保険の弁護士費用特約により、弁護士費用を賄うことができます。

被害者ご自身が弁護士費用特約の補償範囲に入るか否かについては、ご自身が加入している自動車保険に弁護士特約が付いているかどうかや、同居されているご家族の自動車保険に弁護士費用特約が付いているか(※)、またご自身やご家族が加入されている火災保険に弁護士費用特約が付いているか、確認してみましょう。
(※)同居されている6親等までの血族および3親等までの姻族、またはご自身に結婚歴がなければ、別居されているご両親の自動車保険に付帯されている弁護士費用特約で補償されるケースが多いです。

弁護士費用特約についてはこちらもご参照ください。

弁護士費用特約とは?家族も利用できる特約内容についても解説

【まとめ】後遺障害9級6号の賠償金請求はアディーレ法律事務所にご相談ください

この記事のまとめは次のとおりです。

  • 後遺障害9級6号は、下顎の骨折などにより咀嚼機能・言語機能に障害が残る場合に該当する可能性がある。
  • 咀嚼機能の障害を医学的に確認するための検査方法としては篩分法などがある。
  • 一方、言語機能障害については、医師による聴覚判定などで障害を判定する
  • 咀嚼機能の客観的所見はレントゲンやCT、MRIなどの画像所見と、実際の咀嚼状況の整合性が重要。
  • 後遺障害認定の手続きや事故の相手方との示談交渉を弁護士に依頼すると、賠償金の増額が期待できるなどメリットは多い。

顎の骨折などで後遺障害9級6号の症状に該当する方は、アディーレ法律事務所にご相談ください。

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