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仮面夫婦の特徴やきっかけとなった原因は?メリットやリスクも解説

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結婚後に何らかの理由で夫婦関係が破綻すると、通常は離婚という形で夫婦関係を解消します。
しかしながら、夫婦の話し合いの結果、夫婦としての愛情はないが、離婚はせずに対外的には仲のいい夫婦を演じる関係を維持することもあります。
このような関係を、一般的に「仮面夫婦」といっています。

夫婦は、どのような理由で離婚せずに仮面夫婦という関係を選ぶのでしょうか。
今回の記事では、仮面夫婦の特徴やきっかけなどについて考えてみたいと思います。

仮面夫婦とはどのような夫婦関係なのか

一般的に、仮面夫婦とは、他人から見れば表面的には仲の良い夫婦だけれども、実態が伴っていない夫婦のことをいうようです。
仮面夫婦であっても、表面的な関係を演じるために、パートナーとしての会話があったり、親戚づきあいをしたり、お互いのために家事をしたりすることがあります。
ただし、夫婦としての実態がありませんので、家庭内では、夫婦としてお互いに助け合う精神がなかったり、愛情表現がなかったり、家庭内は別居状態だったり婚姻外の恋愛が自由だったりするようです。

仮面夫婦と家庭内別居の違い

家庭内別居とは、一般的に、離婚するほどに夫婦関係が悪化しているにもかかわらず、離婚はせず同居を続けていることをいいます。
具体的には、話をしない、寝室が別、顔もあわせない、お互いのための家事をしない(食事を作らない、洗濯をしないなど)、一緒に食事をしないなどの状態を指すことが多いようですが、夫婦によっては配偶者のために一定の家事を行うこともあるようです。

一方で、仮面夫婦は、表面上仲のいい夫婦であることを演じるという同じ目的を持つパートナーという関係がありますので、夫婦の実態がないという点では家庭内別居と同じですが、家庭内別居ほどに夫婦関係が悪化しているとは限らないといえそうです。

仮面夫婦の特徴

仮面夫婦には、次のような特徴がありますので紹介します。

(1)人前では会話やスキンシップをするが家庭内では業務的

仮面夫婦は、対外的には「仲の良い夫婦」を演じているため、人前では自然に夫婦としてのコミュニケーションやスキンシップをとります。
しかし、家庭内では夫婦としてのコミュニケーションやスキンシップはなく、会話は業務的な必要最低限であることが多いようです。

(2)お互いに愛情や興味がない

仮面夫婦は、夫婦としての愛情はすでに存在しないので、夫婦であれば当然有している相手への興味がありません。
したがって、配偶者の帰宅時間や外出も気にならないことが多いようです。
肉体関係もないことが多く、配偶者が不倫をしてもスルーして問い詰めたりせず、さらに進んで婚姻外の恋愛が自由であることもあるようです。

(3)子供の行事など社会的な活動は夫婦で参加する

仮面夫婦は、対外的には仲のいい夫婦を演じますので、子どもの行事や会社、仲間内のイベントには夫婦そろって参加します。
夫婦の親族にも、夫婦の実態がないことは隠すことが多いので、通常の夫婦と同じように、お互いの実家に帰省し、親族の集まりにも参加します。

仮面夫婦になってしまったきっかけ

夫婦としての愛情や助け合いの精神を失い、仮面夫婦となったきっかけはなんでしょうか。
代表的な理由を3つ紹介します。

(1)生活リズムのズレから仮面夫婦になってしまった

仮面夫婦となることを望んだわけではないけれども、仕事や子育て、親の介護などの事情で長い期間に渡り夫婦それぞれの生活リズムが別々になってしまい、それに慣れてしまった結果、いつの間にか仮面夫婦になってしまう場合があります。
自分の生活リズムと配偶者の生活リズムが別々なので、お互いの生活に干渉しなくなって、だんだんと興味を失ってしまうようです。
配偶者に助けを求めたくても、生活リズムが別で、助けてもらえないことがわかっているので、相談したり助けを求めたりすることはなくなり、期待することもやめてしまうのです。
すれ違いの結果、最終的に、必須事項についての連絡や、スケジュール調整というような業務的な連絡のみするような関係に落ち着いてしまうことがあります。

(2)配偶者の浮気や不倫がきっかけで仮面夫婦になってしまった

夫婦どちらかが、過去に浮気や不倫をしたことをきっかけに、配偶者に対する信頼を失い、夫婦としての愛情が冷めてしまうこともあります。
しかし、世間体や子どもへの影響、経済的事情などを考えて話し合ったうえで、離婚はせずに、仮面夫婦となることもあるようです。

(3)価値観が合わなくなって仮面夫婦になってしまった

夫婦であっても、育った環境や考え方も違う他人ですから、結婚して共同生活を送るうちに、価値観や性格が異なる点に気づくと思います。
通常の夫婦であれば、話し合って問題を解消したり、歩み寄ったりできますので、価値観や性格の違いが夫婦関係に大きく影響することはありません。
しかしながら、夫婦のコミュニケーションが不十分だったり、一方の歩み寄りの姿勢がなかったりすると、価値観や性格の違いをどうしても受け入れることができず、配偶者に対する信頼や愛情を失ってしまい、最終的に仮面夫婦となってしまうことがあるようです。

なぜ離婚ではなく仮面夫婦を選ぶのか?

夫婦としての実態が失われているのに、離婚ではなく仮面夫婦という関係を選ぶ人がいることには理由があります。

まず仮面夫婦は、離婚のように家計(家賃、光熱費など)が別々になるわけではありませんので、離婚して別居するよりも夫婦の経済的な負担が少ないことが理由としてあげられます。
特に、一方が専業主婦(夫)の場合では、離婚すれば基本的に自立して生活しなければなりませんので、離婚したくてもできないという事情があるようです。

次に、子どもがいる場合、離婚は子どもの生活にも影響を与えます。
子どもの現在の生活環境を維持したいと考えたり、子どもの気持ちを考えたりして、子どもが大きくなるまでは、離婚せずに仮面夫婦を選ぶことがあります。

また、夫婦によっては、世間体や結婚した経緯などから、すぐには離婚に踏み切れない場合があるようです。このような場合には、当面の策として仮面夫婦を選んで婚姻関係を継続させることもあります。

仮面夫婦はどのようなリスクが考えられるのか

仮面夫婦として婚姻関係を継続しても、ある意味不自然な夫婦関係になりますので、次のようなリスクがあります。
まず、子どものために離婚せずに仮面夫婦を選んだとしても、子どもの観察能力は鋭く、子どもは夫婦の関係について敏感に察知してしまうでしょう。
そして、家庭内と家庭外の夫婦仲の違い、家庭内での夫婦の不仲を感じ取ってしまう可能性があります。
子どもにもよりますが、ストレスを受けて精神的に不安定となり、学業や生活に影響が生じてしまうかもしれません。
次に、離婚までは望んでいないとしても、仮面夫婦を経て夫婦関係が破綻してしまい、最終的に配偶者から離婚してほしいと言われてしまう可能性があります。
また、仮面夫婦でも、夫婦が婚姻外の恋愛まで認めているのは少数派で、不倫されることまでは想定していないことが多いと考えられます。配偶者に不倫されてしまい、精神的な苦痛を受けて、夫婦としての愛情が残っていたことを認識する方もいるようです。

仮面夫婦が浮気や不倫をしたらどうなるのか

仮面夫婦でも、法律上は婚姻していますので、自分の自由な意思で配偶者以外の異性と肉体関係を伴う浮気や不倫をすることは、不貞行為として違法となります(民法709条)。
したがって、不貞行為をした配偶者の夫(妻)は、被害者として、配偶者及び不貞相手に対して、精神的苦痛を受けたとして慰謝料を請求することができます。
しかしながら、不貞行為当時、すでに夫婦関係が破綻していた場合には、そもそも不貞行為により傷ついてしかるべき平和な夫婦関係が存在しないため、不貞行為を原因とする慰謝料請求が困難な可能性があります。
また、お互いに婚姻外での恋愛を自由とする合意をしていたとしても、結婚していながら婚姻外の交際を自由とする契約が法的に有効なのか、公序良俗に反し無効なのではないかという問題があります(民法90条)。
したがって、恋愛自由の合意があるから不貞行為は違法とはならないと単純に考えることにはリスクがあります。

仮面夫婦の行く末には熟年離婚の可能性がある

離婚せずに仮面夫婦を選択する理由としては、経済的理由や子どもや世間体のためという事情があげられます。
そこで、仮面夫婦を選択した事情がなくなれば、具体的には経済的な不安がなくなったり、子どもが社会的に自立したり、気にするべき世間体がなくなったりすれば、仮面夫婦を続ける理由はありませんので、自分は離婚するつもりがなくても、配偶者が離婚を考える可能性があります。

夫婦の実態がない仮面夫婦を長く続けていると、夫婦関係は破綻していて修復は極めて難しいと考えられますので、最終的に離婚せざるを得なくなる可能性があります。

熟年離婚については、こちらの記事で詳しく解説していますので参考にして下さい。

熟年離婚をする夫婦の特徴や原因とは?離婚までの流れについても解説

【まとめ】仮面夫婦の関係に疲れたら抱え込まず相談!離婚を検討しているなら弁護士に相談を

仮面夫婦の関係を選んだけれども、疲れてしまって離婚を検討しているという方は、離婚について弁護士に相談するようにしましょう。
双方の話し合いで離婚が成立することが一番良いですが、離婚の際には財産分与や、未成年の子どもの親権、養育費、面会交流などについても話し合う必要がありますので、事前に話し合うべきことを整理し、自分に不利な離婚条件で合意することのないように、弁護士のアドバイスを受けることをお勧めします。

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