「夫がいるのに他の男性と浮気してしまった…夫に対しての罪悪感で苦しいし、もしバレたら離婚になってしまうかもしれない…」
このような罪悪感で苦しんでいる方に、知っていただきたいことがあります。
浮気をした以上、発覚すれば慰謝料の支払いなど、法的な責任を負うことがあるかもしれません。
しかし、その責任を超えるほど大きな罪悪感に苦しむ必要はありません。
ましてや、自分には価値がないと思ったり、幸せになる資格なんてないと思ったりする必要はないのです。
もっとも、既婚者の浮気には法的なリスクがありますので、浮気のことが配偶者や周囲の人たちに知られてしまう前に、浮気した罪悪感との向き合い方や浮気のリスクについて知っていただければ幸いです。
今回の記事では次のことについて弁護士が解説します。
- 浮気した罪悪感に苦しむ人の特徴
- 浮気した罪悪感への対処法
- 浮気が発覚した場合のリスク
ここを押さえればOK!
浮気の罪悪感に対処する方法には3つのアプローチがあります。まず、浮気という過去ではなく、将来に目を向けて改善策を考えること。次に、配偶者に対して罪滅ぼしをすることで、罪悪感を和らげる。最後に、浮気を想起させる物を処分し、過去を手放すことです。
浮気は法的に不貞行為とみなされ、離婚や慰謝料請求のリスクがあります。離婚や慰謝料請求に直面した場合は、早急に弁護士に相談することが重要です。慰謝料請求をされてお困りの方はアディーレ法律事務所にご相談ください。
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法政大学、及び学習院大学法科大学院卒。アディーレ法律事務所では、家事事件部にて、不貞の慰謝料請求、離婚、貞操権侵害その他の男女トラブルを一貫して担当。その後、慰謝料請求部門の統括者として広く男女問題に携わっており、日々ご依頼者様のお気持ちに寄り添えるよう心掛けている。第一東京弁護士会所属。
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浮気の罪悪感に苦しむ人とそうでない人との違いとは?
浮気しても、その罪悪感でとても苦しんでしまう人もいれば、まったく罪悪感を持たない人もいます。
一般的に、浮気した罪悪感に苦しむ人というのは、社会的な常識や道徳を守ろうとする意識の強い、真面目で誠実なタイプといえるでしょう。それだけでなく、浮気した自分自身が、配偶者に対して愛情を感じているからこそ苦しむということもできます。

一方で、配偶者を嫌っていたり、まったく愛情を感じていなければ、浮気したとしても罪悪感で苦しむことはないでしょう。
したがって、浮気しても罪悪感を持たない人は、配偶者に対する愛情がなくなっている可能性があると考えられます。あるいは、周囲に浮気している人がたくさんいる環境であれば、自分だけが特別悪いわけではないと感じている場合もあるようです。
浮気した罪悪感に苦しむあなたへ|罪悪感との向き合い方3つ
では、浮気した罪悪感に苦しんでいるあなたは、その感情とどう向き合えば良いのでしょうか?
あなたが今抱えている罪悪感への向き合い方を3つご紹介します。
(1)浮気した事実ではなく将来に目を向ける
当然ですが、過去に浮気をしてしまったという事実自体は変えられません。
そのため、今抱えている罪悪感に、これからどう対処していくのかについて考えてみましょう。あなたが罪悪感に苦しんでいるということは、浮気をしてしまった理由やきっかけがあったはずです。
例えば、配偶者の仕事が忙しく家にも不在がちで、寂しい気持ちを抱えていたのであれば、寂しい気持ちを素直に打ち明けてみても良いでしょう。あなたに異性の友達が多く、思いがけず好意を持たれることが多いのであれば、2人きりでは会わないようにしたり、必要以上に異性に優しくして、あなたにも好意があると感じさせてしまうことがないように気を付けてみましょう。
変えられない過去ではなく、「自分はこれからどうしていくのか」に注目してみることで、終わりの見えなかった罪悪感の苦しさから解放されることがあります。
(2)配偶者に対し罪滅ぼしをしてみる
配偶者に対し何らかの罪滅ぼしをすることで、あなたの抱えている罪悪感が緩和されることがあります。
いつもより優しく接したり、ねぎらいの言葉をかけてみても良いかもしれません。ふだんから食事を作っているのがあなたであれば、配偶者の好物を作る頻度を多くしても良いでしょう。
そうした小さな行動を積み重ねていくうちに、あなたの罪悪感は少しずつ緩和されていくでしょう。
ただし、突然態度が変わったり、明らかにいつもと違うことをすれば、配偶者に浮気を気付かれるきっかけにもなりかねないので、注意してください。罪滅ぼしはあくまで自然な範囲で行うようにしましょう。

(3)浮気した証拠になりそうなものは処分する
もし、浮気相手からもらった手紙やプレゼントなどを保管しているのであれば、早めに処分してしまいましょう。
また、スマホのメールやLINEだけでなく、配偶者に日記やスケジュール帳の記載を見られたことがきっかけで浮気が発覚するケースもあります。
これらの物を処分(削除)することは、配偶者に浮気が発覚するリスクをなるべく減らすことができるだけでなく、あなた自身の気持ちを晴れさせる効果が期待できます。
やはり、浮気相手を想起させる物があると、あなた自身が、浮気した事実を忘れられず、その罪悪感を手放すことができません。
浮気をしてしまい苦しいと感じている方は、こちらの記事もご覧ください。
自分の配偶者に離婚や慰謝料を請求される可能性

あなたの配偶者に浮気が発覚すれば、離婚や慰謝料を請求される可能性があります。
既婚者による肉体関係を伴う浮気は、原則として不貞行為に該当し、不貞行為は民法で定められた離婚事由の1つです。つまり、あなたが離婚を拒否しても、裁判になれば離婚が認められる可能性が高いということです。
また、不貞行為は、民法上の不法行為に該当するのが原則ですので、被害者である浮気された配偶者は、慰謝料を請求することができます。法的には、離婚してもしなくても、不貞行為を理由とする慰謝料の請求は可能です。
もっとも、不貞行為が発覚しても離婚しないケースにおいて、夫婦間の請求で弁護士を立てたり裁判したりすることはあまりないため、実態はつかみにくいですが、慰謝料としてお金や不動産、高級なアクセサリーなどの授受が夫婦間で行われることがあります。
なお、あなたの配偶者は、浮気相手に対しても慰謝料を請求できる可能性がありますので、浮気相手に対する請求がきっかけとなり、浮気相手の配偶者にも不貞行為が発覚してしまうことがあります。
浮気相手の配偶者からも慰謝料を請求される可能性
浮気相手も既婚者であった場合、浮気相手の配偶者からも慰謝料を請求される可能性があります。
ただし、不貞行為の時点で、浮気相手の夫婦関係が破綻していたと評価される場合には、慰謝料の支払い義務を負わない場合があります。
また、不貞行為の時点で浮気相手が既婚者であることを知らず、注意していても気付くことができなかったといえる場合にも慰謝料の支払い義務を負いません。
さらに、慰謝料の請求には時効があります。時効は次の2つの時点のうち、いずれか早い時点で成立します。
- (浮気相手の配偶者に)不貞行為の事実と、浮気相手があなたであることが発覚してから3年
- 不貞行為の時点から20年
なお、時効が成立している場合であっても、請求される側が「時効が成立したから、支払わなくてもいいはずだ」と主張(時効の援用)しない限り、慰謝料請求権が時効によって消滅することはありません。
時効が成立しているかどうかについては、専門的な判断が必要になる場合がありますので、もし浮気相手の配偶者から慰謝料を請求された場合は、すみやかに弁護士に相談することをおすすめします。
また、請求された際に、慰謝料の支払い義務について認めたり、「支払うつもりである」などと告げたりすることにはリスクがあります。
時効成立後であれば、時効の援用をする権利を喪失してしまい、時効成立前であれば、それまでの時効期間がリセットされ、その時点からさらに時効期間が経過しなければ時効が成立しなくなってしまう可能性があるからです。
自分にとって不利な発言を、そうとは知らずにしてしまう可能性がありますので、慰謝料を請求された場合は、直接相手方に連絡する前に、一度弁護士に相談することをおすすめします。
慰謝料を請求された場合について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【まとめ】浮気には離婚などのリスクがある|罪悪感を手放すためにも関係は清算しましょう
今回の記事のまとめは次のとおりです。
- 一般的に、浮気した罪悪感で苦しむ人は、社会的な常識や道徳を守ろうとする意識の強い、真面目で誠実なタイプ
- 配偶者に対して愛情を感じているからこそ罪悪感を抱えてしまうともいえる
浮気した罪悪感との向き合い方
- 変えられない過去ではなく「これからどうしていくのか」に目を向ける
- 優しく接するなど、配偶者に対し罪滅ぼしをしてみる
- 手紙やプレゼントなど、浮気相手を想起させるものは処分してしまう
- 浮気が配偶者に発覚すると、離婚や慰謝料を請求されるリスクがある
- 配偶者が浮気相手に慰謝料を請求したことがきっかけとなって、浮気相手の配偶者に浮気の事実が発覚する場合もある
- 浮気相手の配偶者から慰謝料を請求されるリスクがある
浮気した罪悪感に苦しんでいるあなたは、きっと配偶者への愛情を失っていないと考えられます。これからも配偶者と幸せな生活を続けていくためにも、あなた自身が前を向いて、自分自身の苦しい感情や、浮気相手との関係を清算するようにしましょう。
万が一、浮気の事実が発覚し、離婚や慰謝料を請求された場合には、家事事件について取り扱っている弁護士に相談することを検討ください。
アディーレ法律事務所では、浮気の慰謝料を請求された事件の相談料は何度でも無料です。
また、当該事件につき、原則として、成果を超える弁護士費用の負担はないため、費用倒れの心配はありません。
(以上につき、2022年11月時点)
浮気の慰謝料請求をされてお悩みの方は、浮気の慰謝料請求への対応を得意とするアディーレ法律事務所へご相談ください。
