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三井住友カードの支払いが遅れたらどうなる?リスクや対処法を解説

作成日:更新日:
s.miyagaki

※この記事は、一般的な法律知識の理解を深めていただくためのものです。アディーレ法律事務所では、具体的なご事情によってはご相談を承れない場合もございますので、あらかじめご了承ください。

クレジットカードは便利ですが、ついつい使いすぎてしまい、毎月の支払日に引き落とし額を準備できなくなってしまうこともあるでしょう。
支払いの遅れによるペナルティはカード会社によっても異なりますが、三井住友カードの場合、支払日に引き落としができなければ、その後すぐにカードを利用できなくなってしまうようです。
また、支払いが遅れると遅延損害金が発生したり、滞納が続けばカードを強制解約されてしまったりするなど、さまざまなデメリットがあります。
そのため、支払が遅れてしまった場合の対処法を、しっかりと頭に入れておく必要があります。

ここを押さえればOK!

三井住友カードの支払いが遅れた場合、様々なペナルティやリスクが生じます。 たとえば、カードが使えなくなったり、遅延損害金が発生したりすることなどです。
滞納が1週間以上続くと、電話や書面、ハガキなどで督促の連絡が来ると考えられます。 さらに滞納が20日〜1ヵ月続くと一括請求され、2〜3ヵ月続くと強制解約、3〜6ヵ月続くと裁判を起こされる可能性があります。 判決後も支払いをしないと、最終的には財産を差し押さえられるリスクもあります。
また、一般的に2、3回続けて支払いが遅れると信用情報機関に事故情報として登録され、ブラックリストに載ると考えられます。 滞納が生じている場合は早めに弁護士に相談し、場合によっては債務整理を行うこともご検討ください。

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この記事の監修弁護士
弁護士 谷崎 翔

早稲田大学、及び首都大学東京法科大学院(現在名:東京都立大学法科大学院)卒。2012年より新宿支店長、2016年より債務整理部門の統括者も兼務。分野を問わない幅広い法的対応能力を持ち、新聞社系週刊誌での法律問題インタビューなど、メディア関係の仕事も手掛ける。第一東京弁護士会所属。

目次

三井住友カードの支払いに遅れるとどうなる?

三井住友カードの支払が遅れた場合のペナルティやリスクは次のとおりです。

(1)支払期日の翌日から支払いが完了するまでカードが使えなくなる
(2)毎月の支払期日の翌日から遅延損害金が発生する
(3)1回ごとに回収事務手数料が発生する
(4)滞納が1週間以上続くと電話・書面・ハガキなどで督促の連絡がくる
(5)滞納が20日〜1ヵ月続くと一括請求される
(6)滞納が2〜3ヵ月続くと強制解約になる
(7)滞納が3〜6ヵ月続くと裁判を起こされる
(8)判決後も支払いをしないと財産を差し押さえられる

では、それぞれについてご説明します。

支払期日の翌日から支払いが完了するまでカードが使えなくなる

三井住友カードの支払いが遅れると、支払期日の翌日からショッピング、キャッシング利用ともにカードが使えなくなります
そうなると、三井住友カードで行っているほかの支払いも滞納してしまいます。
また、本会員のカードが利用停止になると、家族カードも使えなくなることがあるため、結果として家族に三井住友カードの支払いが遅れていることを知られてしまう可能性があります。
さらに、三井住友カードを複数保有している場合、そのうち一つでも滞納すれば、ほかの三井住友カードも使えなくなります。

毎月の支払期日の翌日から遅延損害金が発生する

遅延損害金とは、簡単にいえば支払いが遅れたことに対する損害賠償として支払うべきお金です。
支払いが遅れると、支払期日の翌日から滞納が解消されるまで、遅延損害金が発生し続けることになります
そのため、滞納期間が長くなればなるほど、支払うべき金額が膨らんでしまいます 。
なお、ショピング利用かキャッシング利用かによって、遅延損害金の利率が異なる点にご注意ください。

支払いが遅れた場合、1回ごとに事務手数料等が発生する

遅延損害金だけでなく、支払いが1回遅れるごとに、システム処理料、事務手数料およびその他カード利用代金等(ただし、キャッシング利用代金を除く)の弁済の受領に必要な費用を追加で請求されます
この事務手数料等は、支払いが遅れた代金を回収するためにかかる人件費や通信費といった費用をまかなうためのものです。
現在、1回あたり440円(税込)となっています。

滞納が1週間以上続くと電話・書面・ハガキなどで督促の連絡がくる

三井住友カードの支払いの滞納が1週間ほど続くと、督促のハガキなどが郵便で届くようです。
また、自動音声で電話がかかってきたり、SMS(ショートメッセージ)が送られてきたりすることもあるようです。
なお、督促の連絡がくるタイミングは人によって異なるため、1週間以上支払いが遅れなければ連絡はこないとは言い切れません。

滞納が20日〜1ヵ月続くと一括請求される

三井住友カードの会員規約22条1項には、20日以上の相当な期間を定めて書面で支払の催告をされたにもかかわらず、その期間内に支払わなかったときに、当然期限の利益を喪失するとあります。
つまり、催告で定められた相当の期間以上支払いが遅れると、その時点で三井住友カードに対して負っている債務の全額を一括請求されるおそれがあります。

期限の利益って、何ですか?

期限の利益とは、支払期日の到来まで支払いを待ってもらえる権利のことです。
この期限の利益を喪失すると、もはや待ってもらえず、残っている債務の全額を一括で請求されることになります。

滞納が2〜3ヵ月続くと強制解約になるおそれがある

三井住友カードの会員規約23条では、三井住友カード側は、不適格であると判断した会員の会員資格を、事前の通知や催告等なしに取り消すことができるとされているため、何の予告もなく突然会員資格を取り消されるケースもありうることに、ご注意ください。
同条では、カード利用に関する支払いを怠った場合に会員資格が取り消されることがある旨定められていますが、具体的に支払いがどの程度遅れると会員資格を取り消される(強制解約になる)のかについては、明記されているわけではありません。
もっとも、一般的には2、3ヵ月程度支払いが遅れると、強制解約になると考えられています。

滞納が3〜6ヵ月続くと裁判を起こされるおそれがある

滞納期間が長期になると、裁判を起こされるなど、裁判所を介した法的手続に移行する可能性が高まります。
一般的には、裁判所から「訴状」や「支払督促」と呼ばれる書面が届きます(事前に債権回収会社などから最終通告が届くこともあるようです)。
これらの裁判所からの書面を無視して放置したままでいると、基本的に相手方の主張がそのまま認められる内容の裁判が確定してしまうため、その後の差押えなどを避けるためには、何らかの対応をする必要があります。

どのタイミングで裁判などの法的手続に移行するかは業者の判断次第なので、一概には言えませんが、数ヵ月にわたって支払いが遅れているなら早急に手を打つ必要があるでしょう。

判決後も支払いをしないと財産を差し押さえられるおそれがある

相手方の主張を認める判決が確定した(支払督促が確定した場合を含む)にもかかわらず、完済をしないままでいると、強制執行の手続で、給与や預金を差し押さえられる可能性があります。

確定した判決などがある以上、相手方の差押えを止めることは基本的にできません。
裁判所から通知が届いたら放置せず、すぐに何らかの対応をすることが大切です。
適切な対応方法がわからなければ、弁護士に相談するようにしましょう。

三井住友カードの支払が遅れるリスク

三井住友カードの支払が遅れると生じる主なリスクは、次のようなものです。

(1)ブラックリストに載ると日常生活にさまざまな悪影響を及ぼす
(2)家族カードやETCカードも使えなくなる

では、それぞれについてご説明します。

ブラックリストに載ると日常生活にさまざまな悪影響を及ぼす

一定期間以上の滞納があると、信用情報機関に事故情報として登録されます。
事故情報が信用情報機関に登録されている状況を、俗に「ブラックリストに載っている」と呼びますが、現実にブラックリストという名称のリストが存在するわけではありません。

事故情報が登録された場合に生じる、日常生活への代表的な影響は次のとおりです。

  • 新しく借入れをしたり、ローンを組んだりできなくなる
  • クレジットカードが作れない・更新できなくなる
  • 保証人になれなくなる

それぞれについて例外はあり、必ずしも上記の影響が生じるとは限りませんが、基本的にはこのような影響が生じると考えられます。

また、支払いの遅れが原因の場合、滞納分を完済してから5年ほどは事故情報が登録され続けるため、デメリットが大きいといえるでしょう。

家族カードやETCカードも使えなくなる

家族カードを利用している場合、本会員が会員資格を取り消された際には、家族会員も会員資格を喪失します。

さらに、三井住友ETCカードを利用している場合、このカードも使えなくなります。
三井住友カードとともに、三井住友ETCカードも解約となっていることに気付かず、高速道路に進入した場合、非常に危険です。
事故の原因にもなりかねないため、特にご注意ください。

三井住友カードの支払いが遅れたときの対処法

登録している金融機関や支払日にもよりますが、基本的には次でご紹介する対応を行うことになります。
なお、詳しい支払方法は、三井住友カードのホームページをご覧ください。

再引き落とし期日までに口座に入金しておく

再引き落としが可能であれば、再引き落とし期日までに登録している金融機関の口座に入金しておきます。
無事に再引き落としができれば、事故情報に登録されることは基本的にありません。
もっとも、利用者の事情で入金がなかったという情報が、信用情報機関に登録されることはあるようですが、そこまで大きな影響はない場合が多いでしょう。

指定された口座に振り込む

登録している金融機関が再引き落としに対応していない場合など、再引き落としができない場合には、自分で指定された口座に振り込む必要があります。
なお、振込先の口座は、督促の際に送られてきたハガキに記載されています。

支払いを待ってもらえるよう相談する

万が一、どうしても支払うべきお金が用意できない場合には、三井住友カード側に相談するというのも一つの手段です。
支払いをするまでカードを使えないことには変わりありませんが、何の連絡もせず放置するよりは印象が良くなり、すぐには裁判などの法的手続に移行しない可能性があります。

ただし、ただ単に支払いを待ってほしいと伝えるだけではなく、いつまでには支払えるのか、など具体的な数字を提示することが大切です。

もっとも、支払いが遅れて期限の利益を喪失している以上、債権者はいつでも裁判を起こすことなどが可能である点は、忘れないでください。

支払いができない場合には早めに弁護士に相談するとよい

収入が急に増えたり、予期せぬ臨時収入があったりなどしない限り、放っておいても基本的に問題は解決しません
すでに滞納が生じているのであれば、弁護士に相談することをおすすめします。
裁判などが終わっていれば、強制執行の手続に進むと考えられますが、その段階まで進んでいると、たとえ弁護士が介入しても何もできない可能性が高いです。
そのため、なるべく早めに弁護士に相談する ことが大切です。

次に、弁護士に相談・依頼する具体的なメリットを紹介します。

借金問題解決のアドバイスをもらえる

家計状況や債務の状況を総合的に判断したうえで、問題を解決するための具体的なアドバイスをもらえます。
債務の金額によっては、必ずしも債務整理を要するわけではなく、カード会社に連絡するだけで問題が解決する場合もあります。

自分に合った債務整理の方法を提案してくれる

債務整理には、次の3つがあります。

  • 任意整理:利息のカットや原則3年間(場合によっては5年間)の長期分割払いのための交渉をカード会社等と行い、返済の負担を減らすことを目指す手続
  • 個人再生:借金が返済できないおそれがあることを裁判所に認めてもらい、大幅に減額(※)された借金を3年(原則)から5年で返済していく手続
  • 自己破産:支払いができないことを裁判所に認めてもらうことにより、法律上、借金の支払義務を免除してもらう手続(税金など一定の債務は免除されません)
    ※どれぐらい減額されるかは債務や資産の状況等によります。
    上記3つの債務整理にはそれぞれメリット・デメリットがあり、家計状況や債務の総額によって適切な方法は異なります。
    弁護士に相談すれば、その人に合った債務整理を提案してくれるでしょう。

なお、債務整理を行うと信用情報機関に事故情報が登録されますが、そもそも滞納が長期化している時点で、すでに事故情報は登録されていると考えられます。

生活をいち早く立て直すことができる

弁護士に依頼して債務整理を行えば、完済までの道のりが具体的に把握できるため、計画的に生活を立て直すことが期待できます。

たとえば任意整理の場合、債権者との交渉がまとまるまでは支払いをストップできるため、その間に生活を立て直すことができると考えられます。
また、自己破産であれば、家計収支表を提出することから、自分の家計状況を把握できるようになるうえ、手続が順調に進めば、最終的に借金などの支払義務が免除されるため、根本的な生活の立て直しも期待できます(※)。
※税金や養育費などの支払義務は免除されません。

三井住友カードの支払い遅れでよくある質問【Q&A】

再引き落としまでに入金が間に合わなかった場合はどうなりますか?

登録している金融機関にもよりますが、先述のとおり基本的には再引き落としを何度が繰り返すことになるでしょう。
なるべく早く滞納を解消したい場合、カード会社に連絡すれば、再引き落とし日を待たずに指定口座に振り込むことができる場合があります。

何時までに入金すれば引き落としに間に合いますか?

支払期日当日の期限は、登録している金融機関により異なります。
登録している金融機関が三井住友銀行やみずほ銀行であれば、入金期限は支払期日当日の18時まで、ゆうちょ銀行であれば支払期日当日の21時までとなっています。
その他の金融機関を登録しているのであれば、当該金融機関への問い合わせが必要です。
参考:Q 支払い日当日は、何時までに入金すれば引き落としに間に合いますか?|三井住友カード

支払い遅れが何回続くとブラックリストに載りますか?

一般的には、2、3回続けて支払いが遅れると事故情報が登録されます。
そのため、滞納が数ヵ月続いているのであれば、事故情報も登録されていると考えられます。
もっとも、「〇回支払いが遅れると事故情報が登録される」という明確な基準はないため、すでに滞納が生じているのであれば早急に対応する必要があるでしょう。

【まとめ】三井住友カードの支払いが遅れると、多くのリスクやペナルティがある

三井住友カードの支払いが遅れると、遅延損害金や回収事務手数料が発生します。
また、滞納が続けば強制解約されたり、裁判を起こされたりする可能性もあります。
さらに、信用情報機関に事故情報が登録されることで、日常生活にも悪影響が生じかねません。
そこで、どうしても支払いができない場合には、弁護士に相談し、債務整理を検討することをおすすめします。
債務整理には、(1)任意整理(2)個人再生(3)自己破産の3つがありますが、弁護士に相談すれば、それぞれの状況に応じた方法を提案してもらえるでしょう。

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また、所定の債務整理手続につき、所定の成果を得られなかった場合、原則として、当該手続に関してお支払いただいた弁護士費用を全額ご返金しております
(2024年3月時点)。

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